簿記検定3級の第1問
簿記検定3級の第1問の場合には、5問の仕訳問題が出されます。
問題が出されるのはあらゆる論点からですが、高い出題頻度の論点をメインに丸暗記するような感じで多く解答しましょう。
過去の出題回数の多い論点としては、資本の引き出し、固定資産の売却、給与と所得税納付、当座借越、為替手形による仕入、内容不明の入金と判明、手形の割引、の順になっています。
仕訳の問題についての練習
ここでは、簿記検定3級の第1問の仕訳の問題について練習してみましょう。
まず、仕分けの際には、勘定科目の一欄の中から適当であるものを選ぶことから始まります。
勘定科目には、現金、当座預金、売掛金、買掛金などが挙げられ、その数は20個近くの選択肢があるのです。
それでは、例題と回答を見ていきましょう。
例えば、仕入れを行った商品に対する買掛金●円と、次の仕入れに対する手付金を現金で支払った場合は、どうなるでしょうか。
買掛金は、そのまま買掛金として仕訳、手付金は前払い金となります。
それらは全て現金で支払われているので、その二つの金額を合わせて現金としても仕訳します。
他にも、仕入れの際に「約束手形を裏書譲渡」することで支払いが済まされた場合。
仕入れの金額はそのまま仕入れとして仕訳しますが、約束手形は「受取手形」として仕訳を行います。
手形の取引に関しては、実際の計算の時に減少させる対象になったりするので、仕訳をきちんとできないと、その後にも影響が出てしまいます。
その他にも、売買目的の有価証券や、その代金にかかる手数料を仕訳しなさい。
支払い方法は小切手になり、その際の当座預金の残高や、借越限度額などは●円になります。
といった内容の場合、売買目的有価証券は、手数料を含めた金額にて仕訳をしなければなりません。
ただし、借越を行っているので、当座預金と当座借越の合計でその売買目的有価証券の金額と合致するようにしなければなりません。
仕訳の問題は基本中の基本
仕訳というのは、簿記において貸借対照表、損益計算書を作成するために、該当する項目が、どのお金にあたるのかを当てはめていくだけの作業です。
実際には、そこから損益を計算したり、帳票を作成しなければならないので、これができていないと、その後の問題にはほぼ進めないといえるでしょう。
ましてや、簿記の試験における仕訳問題は、選択肢がある中、金額も明記されているため、すぐに答えることが訓練でできるようになります。
逆にいえば、この部分を素早くすることで、次の問題へかける時間を作ることができるため、第一問ではつまずけない部分です。
普段から、これはこの勘定科目にあたる、これはなぜこの科目になるのかといったことを考えながら表を見ると訓練になるかもしれません。