上手な勉強時間の作り方

受験者の内訳

これから簿記検定を受験しようをする人の内訳を見ると、最も多いのが大学や高校の商業科の学生で、次に在職中の会社員、次いで現在就職活動中の人や主婦などとなっています。
学生の場合は授業の単位の一貫として強制的に受験をさせていることが多いので割合が高くなるのは当然なのですが、意外に現在在職中の人が多くの割合を占めていることに驚きます。
経理として勤務中の人や、公認会計士や税理士の事務所に勤めながら将来的に独立を目指そうとしている人などにとって、簿記検定はできれば早くに抜けておきたい関門であると言えます。

合格率

ただ、合格率という点でみると単位として受験を強制されている学生よりも、在職中の社会人の方がわずかに低くなってしまっているようです。
中には申込をして受験料まで支払っているのに、当日試験を受けずにそのまま不合格となってしまっている人もかなりの割合になっています。
この不在による不合格はもちろん仕事の都合上やむを得ずということもあるでしょうが、「受験をしようとしてみたけれども、思っていたよりも勉強が進まずどうせ受けても不合格になるから」という諦めから出たケースもかなり多いのではないかと思われます。

社会人の勉強時間

社会人として働きながら、別に資格取得のための勉強をするのは確かに大変なことです。仕事でヘトヘトになって家に帰ってきてから、また机に向かってテキストを広げてなんて考えると、つい帰途に着く足取りも重くなってきてしまいます。まして、「資格の勉強があるから」と飲み会の誘いを断ったりするのもまたかなり辛いことでしょう。
ですがここで一つ考えなおしてみたいのが、本当に勉強をする時間はないのかどうかということです。
最近は進学のために受験をせずに推薦などを使う学生が増えてきているようですが、じつはこの「受験」という行為は単に試験で実力を試すという他に「時間内に必要な準備をすることができるようになる」という基礎的な人間力を高めるための側面も多く含んでいる重要なものなのです。
ですので、受験をするということとそれに向かってスケジュールを立てるということは、時間管理の勉強を同時に行うということでもあります。

簿記検定は公認会計士や社会労務士などの難関資格と違って、比較的合格率の高い易しい資格です。
毎日少しずつでも時間をやりくりし、きちんとスケジュールを立てられるようになれば、きっと合格をすることができるようになるでしょう。

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