3級の受験方法

簿記検定3級とは

簿記の技能について検定する試験で、日本商工会議所が毎年行っているものが簿記検定3級です。
簿記検定は1級から4級までありますが、このうちで簿記検定3級は2番目に簡単なものです。

簿記検定3級に受かると、会社で仕事をする人にとっては必要な基礎の簿記の知識をマスターすることができます。
そのため、中小企業や商店の経理事務の仕事をする場合などに役に立ちます。
また、経理関係の書類を理解することができるようになり、青色申告などの際にもある程度書類を作ることもできるようになります。
財務・経理の仕事を担当する場合以外においても、多くの会社において知識の必要なものとして評価しています。

簿記検定3級の試験内容

簿記検定3級の試験科目としては、商業簿記だけです。
商業簿記というのは、販売活動や購買活動など、外部の会社との取引を計算したり、記録したりする技能です。
そのため、会社を取り巻いている経営管理者・出資者・取引先等の関係者に対して、正確、かつ適切な決算書を作成するために大切なものです。

一方、工業簿記というのは、会社の内部での製品別や部門別の材料・人力・燃料などの資源の投入を計算したり、記録したりする技能で、経営を管理する場合に必要になってくる知識です。
この工業簿記については、簿記検定3級の試験科目としては対象外になっており、簿記検定2級の場合には対象になってきます。

簿記検定3級の試験の制限時間は2時間で、合格基準は70%以上の点数が必要となっています。
簿記検定3級の受験対象者は、簿記についての初心者です。

ほとんどの場合、簿記の初心者は、受験を始めるのは簿記検定4級ではなくて簿記検定3級からです。
そのため、簿記検定4級は受ける必要はありません。

簿記検定3級を受験するために勉強する期間の目途としては、学生であれば2ヶ月くらい、社会人であれば3ヶ月くらいあると十分でしょう。
簿記検定3級の試験は、6月、11月、2月の年に3回行われ、受験料は2,500円になっています。

簿記検定3級の試験の申込方法としては、それぞれの商工会議所によって異なるため、受験したいところの商工会議所の公式サイトなどをチェックしてみましょう。
大学や高校で受験を団体でする場合は、その大学や高校で申し込むようになります。

合格発表についても商工会議所によって異なるため、受験したいところの商工会議所の公式サイトなどをチェックしましょう。
簿記検定3級に合格した場合の特典としては、大学の推薦入学の場合に有利になります。
簿記検定3級の場合には、簿記検定1級、2級に通ずる簿記についての基礎を学習するようになるため、簿記検定3級であるからということで手抜きをしないで取り組みましょう。

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