3級の問題(2)

簿記検定級3級の第2問

簿記検定級3級の第2問は、仕訳力の帳簿組織に当てはめたものの問題が出されます。
頻出論点の商品売買をメインにした補助簿・主要簿の帳簿組織が、よく出されるため理解を丁寧にして記入の方法を練習しましょう。
過去の出題回数の多い論点としては、勘定記入、商品有高帳、売掛金・買掛金元帳、補助簿の選択、処理方法の変更、当座預金出納帳、手形記入帳、の順になっています。

商品有高帳についての練習

簿記検定3級の第2問対策として、商品有高帳について練習してみましょう。
商品有高帳とは、商品の在庫を管理する上で欠かせないものであり、商品をどれだけ仕入れたのか、どれだけが売り上げられたのかを管理する帳簿です。

それを完成させるために、仕入帳、売上帳が必要となり、それら全てを作成する問題が、本試験の過去出題にも見受けられます。
つまりは、売上、仕入のどちらの帳票も作成していき、そこから商品有高長を作るという流れを理解していかなければならないのです。

例えば、過去数日間の仕入と売上の記録が書いてあり、これらの取引記録から、仕入帳、売上帳、商品有高帳を作成する問題。
取引記録には、●日にどこから、いくらの商品をいくつ仕入れた(売り上げた)ということが書いてあります。
ここから、どういった解答が導き出されるでしょうか。

解答の手順としては、まずは仕訳です。
仕入は、仕入と買掛金へ。
売り上げは、売掛金と、売上に仕訳けられます。

仕入帳と売上帳はここから、ほぼそのまま入れていくだけになります。
仕入れは、摘要の部分にどこから何をいくつ売ったのか、仕入れたのかを記入。
その右に金額を入れて下さい。
その際に、日付順に並べることだけ気をつけましょう。

そして、商品有高帳へは受入高、払出高と残高欄があります。
受入高へは、仕入による取引記録を、払出高へは、売り上げの記録を記入していきます。
それを時系列順に並べることで、残高を計算していきます。

ここから見えるのは、どれだけのものを仕入れて、それが売上げられた(出ていった)のかということです。
一番右の残高には、それにより現在はどれくらいの在庫を抱えているのかが分かります。
数字が少なければ、仕入の必要がありますし、これが長い間大きな数字を示していた場合は、在庫過多の仕入過ぎということが見えてくるのです。

基礎から少し応用へ

簿記3級程度の場合は、この帳票を作る流れを知ることがメインになり、そこに難しい計算は入りにくいです。
例えば、50円の物を120個売りましたといったような算数レベルの計算です。

なので、やはり大切になるのは、仕組みを理解することに加えて、仕訳を性格に行うということです。
もし、この問題で間違うことがあれば、おおよそは先ほどの2点ができていないことが原因と考えられます。

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