2級の問題

第139回の簿記検定2級の試験

第139回の簿記検定2級の試験は難しかったと言われているそうですが、どのような内容のものだったのでしょうか?
ここでは、第139回の簿記検定2級の試験について、解答の方法について分析してみましょう。

第1問~第5問

第1問は、従来と同じような問題で、仕訳問題でした。
出題としては、修繕費と建設仮勘定、定期預金、長期前払費用、修繕費と修繕引当金、不動産取得税と固定資産税の5つでした。

長期前払費用、定期預金、不動産取得税と固定資産税の3つについては、初めて出された問題でしょう。
しかしながら、修繕費と修繕引当金については、直近においても137回の簿記検定2級の問題で同じような問題が出されています。そのため、過去問を事前にチェックしておくとできたのではないでしょうか。

修繕費と建設仮勘定は、131回の簿記検定2級で出されているため、過去問と基本的なテキストにある知識をベースにして解答をなんとか出したいものです。
その場で、残りの3つの問題に関しては解答を考える必要があります。

第2問は、備品を売却する際の売却損、固定資産における減価償却費や備品を除却する際の除却損、勘定記入でした。
受験生があまり得意ではないような勘定記入の問題がありますが、全問正解することも落ち着いて行うとできる問題でした。
問題の中に、見慣れない200%定率法という言葉が出てきていますが、年25%の償却率と与えられているため何とか諦めないで解答を出したいところです。

第3問は、貸借対照表を作ることと、損益計算書の項目の一部の金額の問題でした。
貸借対照表を作ることは、138回の前回の試験において出されていたので、続けて2回出されるのは想定外でした。

現金預金、貸倒引当金と受取手形、前払費用、商品、未払費用、繰越利益剰余金、退職給付引当金、売上総利益、当期純利益については正解したいところです。
実はコツを掴むと、金額の変動が少ない貸借対照表は、得点が損益計算書よりもとりやすくなっています。

第4問は、製造間接費の部門別の計算でした。
過去の試験でも、ほぼ同じ問題が出されています。

第5問は、CVP分析でした。
過去の試験においても、何回も出されており、近い問題も出されています。

簿記検定2級で出される問題は、過去問をやっておくと可能なもの、簿記検定3級の知識で解答できるもの、全く新しいスタイルのものに分けることができます。
このように見てみると、139回の問題は得点を積み上げるのが困難であると言われていますが、全く新しいスタイルの問題については後回しにして、過去問をやっておくと可能な問題、簿記検定3級の知識で解答できる問題を先に解答することによって、合格できたと言えるでしょう。

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