簿記検定試験の内容と教材について

簿記検定試験について

簿記検定試験のうち、もっとも受験者数が多くまた知名度が高いのが日商(日本商工会議所)主催で行われる簿記検定です。
日商の簿記検定は毎年、年3回の頻度で試験が行われておりそれぞれ6月・11月・2月の日曜日に試験日が設定されています。(ただし、1級の試験のみ2月の開催日には実施されていません)。
合格率はだいたい25%が平均となっていますが、実際の試験ごとの合格率をみていくと10%程度のときもあれば50%くらいのときもあります。これは試験内容の難易度のばらつきというよりも、そのときの受験生のレベルによって左右されるのではないかと言われています。

簿記検定には1~4級の段階がつけられていますが、一般的に「簿記」の資格といわれるのは2級のこととなっています。
これは2級の問題以上には会社実務に直接役立つ専門知識が問われるようになっているためです。
1級以上になると経理の責任者としてだけでなく、さらに会計のプロである税理士や会計士へ通じるほどの知識があるものとされています。
簿記検定4級は簡単すぎであるとともに、あまり実務的に役に立つ場面もないことから、あまり受験を希望する人はいません。2級を受けたいけれどもまだそれほど自信がないという人の中には、3級からはじめるという人もいるようです。
ちなみに、試験の時間はずらされて設定されているので、同じ受験日に2級と3級の両方を受験することも可能です。

日商簿記検定3級と2級の大きな違いは、試験科目に工業簿記が入ってくるかどうかです。
いわゆる簿記とされる商業簿記については3級の試験問題の範囲となっており、商業簿記の部分だけをみれば、2級と3級にはそれほど難易度の差はありません。
簿記検定2級の合格ラインは70点以上となっており、問題は商業簿記が60点満点、工業簿記が40点満点という配分となっています。
商業簿記の知識に十分な余裕があればかなり合格ラインに近い点数をとることができるので、できれば3級からではなく2級からのチャレンジがよいと言えます。

テキストもたくさん出ている

日商簿記検定試験のためのテキストは、市販の参考書を始め多くの商品が販売されています。
アマゾンなどのインターネット通販サイトで検索をしてみれば、非常に多くの書籍がヒットすることに気がつくでしょう。
おすすめなのはまず網羅的な簿記の知識がわかる書籍を1冊読み込み、その上で過去問などにあたるようにする方法です。慣れてきたら予想問題集などにもチャレンジしてみるとよいでしょう。

参考: 簿記検定ナビ

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